余談6 パワハラ/犯罪『目標達成を賭けにして、お金を巻き上げる』管理職!?

パワハラ/犯罪・・・目標達成を賭けにし、巻き上げたお金でラスベガスに行った所長

数字を上げないと、人間として認めてくれない!

フルコミの生命保険会社にいたときの話(30年ほど前=バブルが弾け始めた頃)ですが、その会社はとにかく数字を上げないと生活出来ないし、評価もされません。数字を上げる=新規でたくさんの契約を獲得し、お金を集める事が最大の評価ポイントであり収入もアップ。

人間性なんてどうでも良いのです。契約を取った量(特に件数より、契約高=集めたお金)がすべて。それによってその人が評価されます。金額をあげないと生活が出来ないし、反対に、金額が上がると収入もドンドンアップするので、営業マンは、より大きな契約(節税目的の法人契約など)をあげる事に必死。管理職あけ(所長や支社長)も、傘下の営業マンの業績によって、評価されるシステム。彼らがが稼いでくれないと収入は、アップしないし出世も出来ないと言う仕組み。

数字を上げられない営業マンは、人間としてみてもらえない。こんな会社ないでーーー!』とボヤく、低成績の先輩もいました。私から見たら、この先輩はものすごく真っ当な人でした。

*最近は、節税目的の法人契約の販売が難しくなって来たようです。

アメは、支社長、所長からの賞金

支社全員の、MTG(ミーティング)では、毎月一回、その月に一番成績を上げた営業マンに賞金と言うアメ(支社長のポケットマネー)が送られることになってました。100人くらい営業マンがいるのですが、昭和の匂いがプンプンする営業会社で、全員の成績を支社の壁に真っ赤なテープで張り出し、その赤いテープ(火柱)の高さで競わせるわけです。私は、何度も、賞金を頂いていたので、ちょうど良いお小遣いになってました。

支社長もフルコミの個人事業主なので、その拠出した賞金を経費に出来ないか悩んでいると聞きました。

さらに、支社単位での賞金レース以外にも、支社には10人以上営業所長がいたのですが、彼らもそれぞれが独自に、自分の営業所内のアメを考えてやってました。

こんなパワハラがあった!目標達成を賭けにするおバカな営業所長!?

その生命保険会社では、大体、年度末(1年間)の目標額を、営業マンそれぞれが管理職(営業所長)と相談して設定する様にしてました。

しかし、ある支社では、目標達成を賭けにする、大バカな営業所長がいました。

その年度の個人の目標額の達成を無理矢理、賭けにして参加させる(握らせる)営業所長がいたのです。簡単には達成できそうもない大きな目標をかかげる営業マンも多いので、多くの人はクリアできない(大概は、所長が勝つ)のです。仮に、営業所長がその賭けに負けたとしても、目標達成する営業マンが増えれば、彼(営業所長)にとっては収入アップする事なので、別に問題ないわけです。もちろん賭けに勝つ(目標達成できない職員)事が出来たら、賭けの収益は自分のもの。しかし、負けてしまった営業マンは、もともとそれほど実績があるわけではないので、非常に厳しい状況に陥るわけです。こんなことが平気でまかり通っている異常な世界の話です。この話は、多分、死ぬまで忘れられないと思います。

罰金!!!

賭けの内容は、目標額を達成したら年度末の最終ミーティングの日に営業所長が10万円をプレゼント目標額を営業マンが達成できなかったら、営業所長に10万円を支払うというもの⇒罰金みたいになってました。

さらに、その賭けに参加しないと、営業所内で村八分にされてしまうような異様な雰囲気を所長自身が醸成しているのも問題でした。

賭けに負けたなら、サラ金に行って借りてでも、持ってこい!』と喚く営業所長

10万円を貸してください

このトンデモナイ営業所に、たまたま大学の後輩がいたのですが、年度末の最終日にその彼(後輩)と私のお客さんの3人で昼ご飯を食べていたのですが、突然『目標達成するかどうかの賭けに負けたので10万円を貸してください。今日の年度末の夕方のミーティングに10万円を持って来いと営業所長にしつこく言われてる。』
サラ金に行って借りてでも、持ってこい!』と、所長から電話がしつこくかかってくると言うとんでもない話。彼(後輩)は、一生懸命にやってたけれども目標を達成するだけの実力もないし、お金もない。賭けを始めたのは、年度末の三ヶ月ほど前。目標達成できるかどうかは、かなりの確率で読める時期。営業所長は、だいたい幾らぐらい、勝てるかも計算できていたはず。だから、その巻き上げたお金の使い道(飛んでもない使い方)も決めていた(*後述)

一緒に昼食を食べていたお客さんも、『そいつ(営業所長)は、脳みそが腐ってるなあ!頭がおかしいで!』とあきれ返ってましたね。これが、世間一般の常識的な反応かと思います。

支社長昇進が内定していた

もちろん、後輩には貸さなかったのですが、『神聖な仕事の中での、目標達成をネタに賭けするなんて何を考えてるんだ!そんな賭けを会社が許す訳がない。罰金を払う必要なんてない。もし、それで営業所長が文句があると言うのなら「俺に電話して来い!」と所長に言え』と後輩を説得。
彼(後輩)は、その日の最終のMTG(ミーティング)に向かいました。彼以外の負けた人(営業マン)たちは、10万円の『負け金=罰金』を持って行ったそうです。後輩の彼は、勇気を出して10万円の罰金を支払わず、他の営業所の皆さんから、非難を浴びた(悪者扱いされた)そうです。

そうしたら、本当にその大バカな所長から私あてに、電話があったのです。
*ちなみにその彼(大バカな営業所長)は、翌月からは支社長昇進が内定していた 一応実力者?でした。

『どうして、賭けをしたらだめなのですか?〇〇(私)さんは、博打(バクチ)しないのですか?』と喚いた営業所長

その大バカな営業所長は、電話口で大声で、『どうして、賭けたらだめなのですか?〇〇(私)さんは、博打(バクチ)しないのですか?博打(バクチ)に負けたら、お金を払うのは、当たり前でしょう・・!なぜ、お金を貸してやらないのですか?』と、いきなり言ったのです。

こっちは、『はあーーーー、何言うとるねん!無理矢理に、賭けに参加させて! 大体、実績も実力もないあいつ(後輩)が、そんな大きな賭けに勝てるわけがない。お前は、勝つのが分かっていてやってるんだろう!罰ゲームみたいなこと(=要は罰金)は、支社ぐるみでやってるのか?そんな事が許されるかどうかを常識で考えろ!そんなお金を貸すわけがない!こちらの(私が居る)支社では、誰もそんな事には参加しないし、許されない。』と激怒・・・。私が居た支社の支社長や支社の人たちも、そのやり取りをを聞いていて引いてましたね。

ちょうど、翌月には、その後輩を連れて、会社を辞める(代理店独立する)事になっていたので、遠慮せずに、かなり、一応、他の支社とは言え営業所長だったのですが、ボロクソに言ってしまいました。

ただ、それぞれの支社によっても、かなり変わってきます。そんな事が許される支社にしてしまった、支社長にも、相当問題があったと思います。

営業所長が、博打(バクチ)で勝った、お金の使い道!はラスベガス

そのとんでもないアホな営業所長が、その営業職員と行った博打(バクチ)で巻き上げたお金を使って、ラスベガスへ行ったそうです。ほとんどの営業マンは、目標達成できず、営業所長はしっかりとラスベガスへの渡航の資金は出来たと言う話しでした。*彼が賭けに負けた分も、他の営業職員から巻き上げたお金で払えたらしい。

しかも彼の居た支社の他の何人かのアホな営業所長連中も、彼と同じような賭け=博打(バクチ)をして、達成できなかった営業職員からお金を巻き上げて、一緒にラスベガスに行ったようです。

会社にもバレたけど、クビには成らなかった

結局、彼と私のやり取りなどで、会社にもバレてしまったのですが、彼は、クビには成らなかったようです。こんな人間でも管理職/支社長にしてしまう会社の評価の姿勢(体制)も、問題ありですよね。今(令和の時代)なら、大問題になるでしょうね。バブルの時代のトンデモナイ会社の話しでした。ただ、今は凄く立派な会社になってるようです。

こんな事を賭けにする事がまかり通っている世界は、バブルが弾け飛んでいなかったからでしょうね。ちょっと、考えれば分かりそうなことなんですけどね。

本当に辞めてよかった

上司(管理職)が、目標達成できなかった従業員から罰金を取る/目標達成を賭けの対象とする、そんな事は、労働基準法でも引っかかると思います。法律で禁止されているとかよりも、そんな事をやってはいけないと自分で考える事が出来ない人間が管理職と言うのが一番の問題だと思います。さらに、そんな人間を管理職に任命する会社も大いに問題です。

こんな管理職が会社にいた事は、情けない限りですね。本当に辞めてよかったと思っています。私は、飛んでもないバカなイケイケドンドンの所長と堂々と渡り合ったのですが、その営業所長がいた支社では、後日、私が悪者扱いになっていたと言う話も聞きました。