余談4 傲慢な人たち(喚く人) 君は、怪しからん(けしからん)奴や!
見込み客発見マシーンⅡ
インターネット上に公開されているデータを収集するソフトの開発(パソ通⇒インターネット 見込み客発見マシーンⅡ)に成功。
保険会社から、代理店として独立したのですが、とりあえず、他の人達とは違うやり方で売り上げをあげて行こうと決めてました。
パソ通から職業別電話帳のデータが取れなくなり、インターネットでiタウンページが公開され、このデータを収集するソフトの開発に苦心の末、素晴らしきソフト開発者の力(外注さん)によって、開発に成功。
そのソフトのルーツは、パソコン通信(パソ通)ですが、職業電話帳のデータをダウンロードすると言う仕組み(マクロ)を開発済みだったのですが(市販せず、自社運用のみ)、インターネットの普及とともにNTTさんも一気に、パソ通の職業電話帳から、いきなりiタウンページに移行しました(パソ通でのデータ収集が不可に)。我々も必死に対対応する事になり、苦節の末(まだ、スクレイピング自体の手法もあまり確立されてなかった時代)何とか、ダウンロードできるようになりました。
はじめは自社利用だけと考えていたのですが、知り合いの会社では、ワザワザそのiタウンページを、何百枚もの紙に印刷すると言う事もあり、売ってみたらどうだろうと考えるようになったのです。それ以外にも、見込み客候補を何社か調査しましたが、iタウンページを皆さん紙に印刷しており、中には、机の上に山のようになってる所もありました、
データ収集ソフトと著作権
何本かは、テスト的に。知り合いの会社に何社かに販売。しかし、『このデータ収集ソフト(インターネット上で公開されている(iタウンページ等)情報を取得できるソフト)を販売したら著作権上は、どうなるんだろう?』非常に難しい問題に遭遇。
実際、大阪のある会社で日本全国のNTTの電話帳を入手して、ひたすら入力(人力 多分、中国とかでやってたとかのかも・・・)して販売すると言う事をしている会社がありました。NTTと裁判にもなっており、大阪の会社が敗訴。電話番号情報を職業別に分類したデータベースには、著作権を認めるような判決だったと思います。
我々は、電話帳をひたすら入力して販売するのではなく、iタウンページ等の情報をインターネット上から取得する(ダウンロードする)ソフトを販売する、勝手にダウンロードする事は、NTTの著作権に引っかかるのかどうか・・と言う事に悩みました。
当時は、まだ誰も販売しておらず、その手法も公開されておらず、パソ通の時代からやってたので、日本では我々が初めて作ったんだと思います。
インターネット上で公開されている(iタウンページ等)情報を取得(スクレイピングを利用)できるソフトを販売したら著作権上は、どうなるんだろうと思い色々調べたのですが、わからずじまい。そこで、都道府県の弁護士会がやっている無料相談に行ってみようと言う事になったのです。
弁護士会の無料相談会
無料相談会場に行ってみると、相談者で一杯でした。当時は、サラ金問題が世間を賑わせており、ほとんがサラ金の相談見たいでした。
取りあえず受付を済ませて、しばらくすると、まずは、相談担当の弁護士さんに割り振る弁護士さんがいる部屋に通されます。
私は、〇〇と申します。と名刺を渡すと、どんな相談?と聞かれたので、簡単に、『インターネットでデータの取得の販売や著作権については、どうなのかを相談したい!』旨を、話しをしました。
怪(け)しからん奴や
すると、いきなり「君は、怪(け)しからん奴や!」と大声で、怒鳴り上げ、渡した名刺を投げつけられたのです。こちらも、『こっちはちゃんと、名刺もお渡しして、名乗ってます。おたくは、名乗りもせず、名刺も渡さず、挙句の果てに、コチラの渡した名刺を投げ捨てて、怒鳴り上げるとはどういうことですか?一体、貴方はどちらさんですか?』と冷静に抗議。その大先生(多分、弁護士さん)は、益々、激高!そうしたら、弁護士会館の事務方が飛んできて、『先生!何かありましたか?』と言って、私が失礼なことをしたみたいな感じで、その部屋から連れ出されました。先生と呼んだので、多分弁護士さんなだと気付きました。
無料相談だと、そんなもの、あの人がわかるわけがない!
結局、別の当番の若い弁護士さんの所に通され、一部始終を話すと、『サラ金問題なら良かったけど、自分が全く分からない事が相談内容だったので、その大先生は激高したのでしょう・・。無料相談だと、そんなものですよ。』『あの先生が分かるわけがない(理解しようとしない)!』『もっと、専門の先生への相談が必要ですね。』で終わり。
聞き上手になる事は重要
その弁護士さんは、人一倍プライドもあるし、よくわからないことに腹を立てたのでしょうね。それに、コチラが冷静に詰め寄ったから、さらに、怒ったようです。無料相談なので、最初に話をよく聞き、どの先生に振り分けたら良いかを差配する弁護士さんだったと思うのです。
この時も、本当に『聞き上手にならないとダメ』だと言う事と、ちゃんと『自分のビジネスを、キチンと丁寧に説明できるスキルを身に付ける』事も必要、と思いました。まあ、その弁護士さん自体が理解する気が無い(聞く耳を持たない)のが一番の問題だと、今となっては思います。
20年少し前なら、インターネットの事が全く分からない弁護士さんが普通にいたのです。
喚く人に冷静に対応
『ちゃんと、名刺もお渡しして、名乗ってます。おたくは、名乗りもせず、名刺も渡さず、挙句の果てに、コチラの渡した名刺を投げ捨てて、怒鳴り上げるとはどういうことですか?一体、貴方はどちらさんですか?』
今となっては、怒鳴り散らす(わけのわからない)弁護士風の人に、冷静に対応できたのは良かったと思いますね。