プロフィールⅡ30代 フルコミ営業マンに・・・

プロフィールⅡ30代前半(生命保険会社のフルコミ営業に転職)

たまたま、地下鉄の駅でライバル会社の営業(数か月前に転職していた)だった人物(27-28歳くらい)と遭遇。彼は、ある外資系生命保険会社の営業マンになってました。私は、1年後くらいには結婚しようと思っていたので、喫茶店で生命保険の話を聞き、契約する事に。

転職後(30代)は、パソコンが普及しはじめ、相続対策の保険のシミュレーションや、30代後半には、保険の探客(見込み客発見)などで、この魔法のツール=パソコン(当時はそう思ってました)に感動し、駆使するようになったのです。

うちの会社に来ませんか?転職のお誘い

休みの日に、自宅へ契約の手続きに来たのですが、彼は、保険契約の話はそこそこに、いきなり、『うちの会社に来ませんか?』と転職のお誘いを受けました。契約が無事終了してからも、今度は、彼の上司(営業所長)から転職の誘いを受けるようになりました(最初は断り続けてました。)

迷言1『私は、夢を見ました!』

この上司(営業所長)は、大阪キタ新地の高級すし店や、高級クラブの常連さんになっていて、お酒を飲めない私を、高級クラブに連れて行って『私は、夢を見ました!』と声高に言いながら、転職の誘いをするわけです。全く、酒を飲まないし、高級すしにも感動せず、全然ピンときませんでした。『こんなものが夢なの、この人何を言ってるの?その程度か・・・レベル低すぎ—』と言う感じでした。

でも、高級クラブに連れて行かれたり、高級外車やブランド品を見せられ、『私は、夢を見ました!』と言う言葉は、殺し文句のようで、その言葉で転職する人がいると言う話は聞きました。それと、彼は、部類の酒好き、○○好きで、高級クラブでお酒を飲むことに、かなりステータスも感じていた(成功だと思っていた)ようです。給料も前職の何倍もあるような話をしてました。

迷言2『まさか、〇〇さんは、自分が成功しないと思っているのですか?!』

『〇〇さんは、自分が成功しないと思っているのですか?』と、言うのもフルコミ営業の不安を払しょくする言葉でよく使ってました。『あなたの成功は、私の成功にも繋がります。信じてます。』という言葉も良く言ってました。(私の成功は、彼の収入もアップするらしい)
*この会社では、成功=収入の大幅増と言う感じが当たり前でした。

迷言3『世の中、捨てたものじゃないですよ!』

『世の中、捨てたものじゃないですよ!』と言う言葉も、使ってました。初めて、その言葉を聞いた時は、こんな時に使うのかと思いました。
転職をして、『新しい事(フルコミの保険営業マン)にチャレンジして、万が一失敗したとしても、そんなこと大丈夫ですよ。何とかなりますよ!』と言いたかったみたいです。

今から、思えば、何と無責任な事を平気で言う人だなあと思います。こんな無責任な迷言を複数連発していました
反対に、コチラは、転職について真剣に考えていたから忘れられないのです。

さらに、色々経験しないと使えない言葉だと思います。確かに、結果としては何とかなりましたが、まだまだ経験の浅い35-36歳くらいの彼が発する言葉では無いように思います。今の、私なら色々、ようやく使える言葉の様な気がします ⇒余談2参照。

でも、この方(営業所長)も、後々どうなっていったかは、今(35年後)になると、見えてしまいました。

お客様のニーズに合わせて自分の好きなように作って、売れるんですよ』

しばらくすると、今度は、スポーツ業界から転職した彼が、最年少の営業所長になったから『ウチの営業所(会社)に来ませんか?』と言う連絡が来るようになりました。

ちょうど、『営業マンに評論家はいらない!売ればいいんだよ!!』の言葉を聞かされて以来、いつかは、(スポーツ用品の会社)は、辞めよう(転職しよう)と考えてはいました。その頃、日本経済は、イケイケドンドンにバブっていたので、不動産業界にでも転職しよう(地上げ屋さんにでもなろう)宅建試験(宅地建物取引主任者)を必死に勉強して合格してました(実務経験はなし)。ただ、転職を考え始めたころは、バブルが弾けて不動産業界もメチャクチャ怪しくなっていたので、初めは、生命保険のセールスには興味が無かったのですが、一応話を聞く事にしました。

その時は、お客様のニーズに合わせて自分の好きなように作って、売れるんですよと言うリクルートの言葉が刺さってしまいました。『〇〇を美人にして口先と根性だけで売るのは、もう限界』だった私には、響いてしまったのです。お客様のニーズに合わせて販売する=オーダーメイドで売る事が出来る!と言うのは、最高にやって見たい事になってしまいました。

自分で好きなように商品を作って売る事が出来るなんて、スポーツ用品メーカーでは絶対に無理でしたから、転職する事に決めました。別に、高級クラブに行くとか、高級外車に乗りたいとか、高級すし店へ行くとかそんなものには全く興味が無く単に、オーダーメイドセールスがしたくなっただけです。物欲もあまり無かったのですが、結果は収入も3年後くらいには大幅アップしました

ただ、彼(営業所長)のニーズは、転職させて自分の営業所の人数を増やす。これ(増員)は収入増にもなり、又、将来の支社長(出世)にもつながって行きます。ただ、残念ながら、彼は、支社長にはなれませんでした(その前に辞めました)。
しかし、あとで気付いたのですが、もう一つ彼には、とても大きな裏のニーズがあったのです。

※フルコミ営業の実態 底なしの収入減少⇔天井のない収入増多くの人達(転職してきた人達)は、ルコミ営業の世界の魅力である天井のない収入増(やったらやっただけお返しします=収入増)にひかれて入社した人ばかりした。実際は、底なしの収入減もありえるわけです。⇒実際、多くの人が、マイナスの方(底なし沼)に陥ってました。私は、ここで運よく収入が激増(3年後には、前職の5倍/5年後には、10倍以上)する事が出来、わずか数年で家まで購入(まだ、バブっていたので7千万円ほどしました)することも出来ました。

フルコミ生命保険会社に転職

『正規の生命保険の研修よりも自己啓発セミナーへの執拗な勧誘』

外資系スポーツ用品輸入メーカーのアルハラ(パワハラ)送別会を切り抜けて無事退職し、2か月後ほどぶらぶらした後に生命保険保険会社へ転職。

しかし入社した当初から、営業所長は、生命保険の研修よりも『自己啓発セミナーへの勧誘』に必死。

更に、『自己啓発セミナーへの執拗な勧誘』を、支社にいる他の営業所の何人もの先輩からも勧誘される始末。

その会社では、めちゃくちゃ『自己啓発セミナー』に、はまってる人が多かったです。行かない人は、ほんの一握りの少数派(村八分にされるくらい)
当時の支社長もセミナーにハマっていたみたいなので、そのセミナーに行く4日間(木/金/土/日)のうちの木/金は、支社長が行う新人研修などを休んでもOK。

毎日毎日、勧誘されるので、面倒くさくなって、なけなしの前職の退職金でセミナー(10万円程)に参加そのセミナーに行かないと、保険は売れないし、成功しないよとか言われ続けていたのですが、勧誘してくる諸先輩方は、ほとんど売れてなかったんですけどね。反対に少数派の売れてる人たちは行ってなかった

*ちなみに、この自己啓発セミナーは、のちに大問題にもなりました。

『怪しげな自己啓発セミナーに参加』

いざ、初級のコースに行ってみると私の様に無理矢理連れてこられた人も含めて100人以上が座れる大きな会場に集合。何か、問題を抱えてる人もたくさんいるような感じでした。

マインドコントロールの実態を体験

4日間で、ほとんどの人がマインドコントロールされていく異様な世界を、ずっと冷めた目で見ていました。
この異様な状況の一部始終を冷静に見る事が出来たのは、非常に面白かったし、後々、色々な所で役に立ちました。
このマインドコントロールの仕方も、実は事前に、参加者の個人的な悩みとか状況(個人情報)を、セミナーのトレーナーは、事前に把握し、その情報を元に、トレーナーは、『ありえないことが起こせる人だ=凄い人間なんだ』と見せるスタイルを作り上げてた様子(完全なやらせ)。

例えば、フロアーに100人以上座っている参加者の、顔を見回します。
そして、一人の女性を『ちょっと、立ってみて!』『あなたは、○○で悩んでませんか?』『私には、あなたの○○○○○が見える!』と、いかにもズバリ当ててしまうと言う様なパフォーマンスを何人かに繰り返します。
「貴女は、離婚したんでしょ!私にはわかる!」みたいにやっちゃうわけです。
そうすると会場全体が『凄ーい!どうしてわかるの?』と言う風な雰囲気(サクラがいたのかも・・・)になってしまいます。お涙頂戴みたいなのもありました。(でも最初から、個人情報がトレーナーには分かってるわけですね)

私は、その時も、冷静に『何で、こいつ(トレーナー)は分かるんだろう?』と、ひたすら考えてただけでした。
個人情報は、紹介者から、私も含めてぜーんぶ事前にトレーナーにダダもれだった」のです。
さらに、そのセミナーには、初めての参加者だけではなく、もう一度やり直しと2度目の人もいるので、当然、個人情報は分かっているわけです。まあ、サクラがいたというか、やらせみたいなものですね。

『自己啓発セミナーの講師は・・・』

しかも、一番驚いたのが、私が転職した会社の営業所長が、会社に出社せず、そのセミナーの講師(トレーナー)のひとりとして参加していたのです。支社長公認でやってた感じでした。普通の会社なら、当然駄目でしょうが、フルコミの会社(個人事業主の集まり)なら許される事なんでしょう。

4日間で、ほとんどの人がマインドコントロールされてしまう感じでした。そして、次のステージのコースに行くように、コントロールされてました(これが、このセミナー会社のビジネスですからね)。

『名誉な事』

とにかく、嫌々ながらも、4日間修了しましたが、最後に、トレーナーが『このセミナーに一番参加していないと思う人(浮いている人)の後ろについて見て!(前に倣で並ぶ)』と声を掛けたら、参加者のほぼ全員(マインドコントロールされてしまった連中)が私の後ろについてしまう事態。まあ、本当に名誉な事だと思っています。全くマインドコントロールされませんでした。

『あなたのような人からは、絶対に保険には入らない!保険なんて売れるわけがない!』

さらに、セミナー終了後も(翌日に振り返りと言うセミナーのおまけで)上級のコースに参加中のマインドコントロールされてる受講生に、次のコース(2番目)に行けとしつこく勧誘されます(サラ金に行って、お金を借りてでも参加しろと勧誘する)。断り続けると、次は、このセミナー会社のスタッフの女性の下へ連れていかれるのです。(最後の説得・・・)

*このセミナーは、勧誘もセミナーの受講生にさせるプログラムがキチンとプログラムに組み込まれていて、個人情報も筒抜けなので、いかにもトレーナーが凄い事が出来るスーパーマンだと言う風に参加者(受講生)をマインドコントロールして行く仕組みもキチンと形成されてたようです。営業(勧誘)も、セミナー受講生が勝手にやってくれる(自分たち/セミナー会社は何もしなくても良い)と言うビジネスモデル(Made In USA)は凄い。もちろん、トレーナーも卒業生ですからね。

最後の説得

スタッフの女性の所へ連れていかれて、*あなたのような人からは、絶対に保険には入らない!保険なんて売れるわけがない!とみんなの前で、自信満々に言われたので、コチラもさすがに激怒。『どうしてあんたが、*俺が保険会社に勤めていることを知ってるの?誰に教えられたんだ!大体、俺は、あなたに保険の勧誘なんてしてないし、入ってくれなんて一言も言ってない!助けてもらう気もない!自分でやる!(保険は売れると言う事)』さらに、『約束通り、金返せ!』と詰め寄りました。

ちょっと待って!その怒りを僕のこの手のひらに乗せてみて!・・・』

ちょっと待って!その怒りを僕のこの手のひらに乗せてみて!別の男性スタッフ(その会社の幹部)が割って入って手のひらを大きく開けたので、シラケてしまってもういいですと帰りました。そういう返し(『ちょっと待って!その怒りを僕のこの手のひらに乗せてみて!』)も、彼らにとっては普段から用意周到に準備されているんだろうと思いますね。

多くの人は、マインドコントロールされていて抵抗できず、次のコースに引き込まれていたように思います。

元々、勧誘した営業所長から、『役に立たないと思ったら、返金しますと言う約束のセミナー』だと言われてたのですが、お金は返ってこず、彼(営業所長)も「俺の顔に泥塗りやがって!」みたいな感じでしばらくは、きちんと口もきいてくれませんでしたね。こちらも、こんな奴(所長)について行ったら人生が終わると心の中では思いました。

また、彼(営業所長)は、支社長も、その自己啓発セミナーに行かせてたし、保険が売れない(売れるようになりたい)営業社員もどんどんセミナーに連れて来るから、セミナー会社内では若きスターになってました。転職した多くの人が、保険会社でも飯のタネ(=収入源)にされるし、セミナーでもカモにされてました。
支社長等、会社の上司や親などをセミナーの勧誘に成功するとそのセミナーでは、余計に評価される。

ただ、これからは、一人でやって行くと決める事が出来たので、その後は順調に数字を上げて、収入もアップ↑。女性スタッフのご意見は全く当たってなかった。

*『あなたのような人からは、絶対に保険には入らない!保険なんて売れるわけがない!
 私の個人情報(生命保険会社の新人営業マン)は、セミナー会社に、トレーナーでもあった営業所長から流れてたみたいです。ビジネスにつながらない(セミナー会社にとっては客にならない)人物を、平気でこっそり漏れてきた個人情報を使って罵倒するなんてことをやってしまう最低のスタッフでした。結局、このセミナー会社は後々、つぶれてしまったようです
彼女は、今となっては、そのセミナー会社に勤めていた(怪しく活躍していた)と言う事は、絶対に言えなくなってますね。過去の自分の恥ずかしい行動は、後になって、響いてくるのが高齢者(65歳)になってくると良く分かります。

プロフィールⅡ30代中盤~ だんだんと売れるように・・・

胡散臭すぎるセミナー以来、自分で色々勉強して行くようになりました。そのうちに様々な人と出会う事になり、これが、結果(好成績)として現れる事になります。
そして、そういう方々(怪しい人も沢山いました)からの影響も沢山受けて、今後の人生が形成されていく事になりました。特に、相続対策として使える生命保険があったのでこれをメインにして売ってました。また、様々なセミナー等も企画し、これが結構当たりました。動物病院の住所などのデータも後ほど作成するシステム(見込み客発見マシーン)で簡単に、住所/電話番号などを見つけ出しアプローチする事に成功します。

相続対策に特化

他の人と違うことをやらないと食ってはいけない、無名の保険会社で営業して行くには、どうしたら良いかと言う事を常々考えていました。もっと勉強しようと考えて日本FP協会が始めたセミナーを受講し、セミナー終了後の当時のテストは簡単でFPの資格も取る事が出来ました。

その時に、講義の中で一番興味を引いたのが、保険を使った相続対策なのですがこれは私が勤めていた会社の商品では、比較的簡単に使える事も判明。それを講師のある有名な先生にお話しをした所、早速、その先生から、君の会社の保険は、こんな時、使えるか?と言う問い合わせが来るようになりました。

他社では、そもそも使える商品がなかったり、あったとしても相続対策に保険を使うプレゼン能力がない、契約自体出来ない(引き受けてくれない)様でした。また、当時(バブルの弾け掛け)は、本当に専門家が少なく、保険の契約の仕組み自体を上手く使う事が出来る人は少なかったように思います。

そこで、私は、やり方がある事は知っていても、ほとんど誰もやってなかった相続対策に保険を活用する事に重きを置くようにしたら、売れるようになったのです。ただ、1件当たりの単価は、メチャクチャ上がるのですが、件数は、会社が期待するほどには全く届かず、良く、支社長に怒鳴られたのを覚えています。個人的には、件数が低くても単価が高いので余裕で生活が出来る(月払いでの販売は、安定する)ようになってました。

ただ、当時は、大口の契約と言えば、会社内でも、他社を見ても、圧倒的に年払いの企業向け保険(節税目的の保険契約)が、主流だったので、ライバルもいませんでした。 また、節税の保険は、決算前の年払い契約が主流で、さらに早期解約のリスクもあるのですが、相続対策ではそんなものもありません。月払いで、主に、契約を頂いていました。

また、多くの営業マンも年払い契約の方が1発で大金が入ると言う魅力があるのでそちらに必死の様でした。
今の私には関係ありませんが、最近は、節税対策の保険はほとんど販売できなくなり(節税効果が無くなってしまった為)、主にそれらを中心にして販売してた外資系保険会社は、相当苦戦してるみたいですね。

*節税目的の保険契約(節税対策)だけで売っていて、保険の事を知らない営業マンはもちろん、支社長がいた*トンデモない外資系保険会社はたくさんありました。

*生命保険を売っていると言う意識が全くない外資系生命保険会社

トンデモない外資系生命保険会社は、支社長が問題なのか、会社の方針がそうなのかは、わかりませんがそもそも、生命保険を売っていると言う意識が全くないと思わされるエピソードがありました。

ちょうど、

見込み客発見に使える武器を手に入れる

保険の探客(見込み客発見)に使える武器を手に入れたいと思うようになったのが、あるお客さん(秘書代行サービスの会社)がやっていたことでした。

そのお客さんは、新設法人や建築業などの新規の登録事業者(個人事業主)=見込み客は、従業員(電話番)が少ないから、電話代行(秘書代行)サービスが必要だと感じて始めたのですが、そのサービスの営業方法が、他には、誰もやっておらず、ライバルがいない=と言うより出来ないので、大変に画期的でした。この手法が、その後私が始めた、PCやインターネットを駆使するデータクリーニング(見込み客発見マシーンの開発)になって行きます。

当時、その方が行っていた、見込み客(零細企業)を探し出す方法が2点あったのですが、それを、簡単に紹介します。

1)職業別電話帳(タウンページ)をタダで貰ってきて、その中で見込み客になりそうな業種を抽出していきます。古い電話帳と新しく更新した電話帳を1ページずつ丁寧に比べて新しく掲載されたモノ(多くが新規開設法人)だけを抽出。FAX番号も少しずつ掲載されてました。

先ずは、データの抽出は、大阪だけをやってました。次は東京みたいな感じです。すべてアナログで、アルバイトの女性に古い電話帳のページと新しい電話帳のページをちぎってもらい、その後、1行ずつ丁寧に見比べて新しく増えたものだけをピックアップすると言う途方もなく面倒くさい作業でした。今なら、PCなどで簡単にできてしまいますが、30年前はそんな感じでした。

*当時は、大阪などには電話帳センターみたいなのをNTTさんがやっていて、そこへ行くと日本中の職業別電話帳(タウンページ)や電話帳(イエローページ)が置いてあり、無料でくれるのです。

2)建設業などの許認可の必要な業者さん(指定業者になりたいなど)は必ず、府庁などに登録します。そう言う、業者さんは府庁などで公開されており、コピーサービスが無い頃は、全部手書きで写し、大量にある場合は、ちゃんと1部屋を書き写し用に貸してくれました。こちらも定期的に更新されるので、定期的に書き写しに訪れて持ち帰ったそのデータから新しいものだけをピックアップする(新規登録事業者)と言う、ものすごく緻密な作業で見込み客を発見して行くのです。

この苦労してかき集めた見込み客データに電話やFAXなどを使ってアプローチして、秘書代行のサービスの契約を促すと言う、当時としては、とても頭を使った無駄のない営業戦略です。今は、インターネットのiタウンページがありますが、当時は、新規に開業すると職業電話帳に掲載してもらうのが、ビジネスの基本みたいになってました。引っ越し屋さん、水道屋さん、保険代理店などはもちろん、お医者さんも当時は全く宣伝が出来ない(美容整形だけはOK?)ので、新規開業すれば、職業電話帳に掲載するのは当たり前(余談2)でした。

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このデータ抽出に協力した(書写に出向く等)のですが、このデータは、まさに、保険のお客さん(見込み客)にもなるわけです。このデータを頂いて、DM(ダイレクトメール)を作り、アプローチすると言う事をやっておりました。まさに、新規に何か新しい事を始めた事業者さんは、保険の見込み客になるであろうと自分なりの仮説を立てた(聞き上手、引き出し上手)のです。さらに、新設とは言え、会社など事業者が多いので、保険の単価も上がるしライバルが全く居ないと言うのも大きかったですね。
これは保険会社の営業の鉄則と研修でも習っていました。⇒例えば結婚した、就職した、転職した、*新規開業したなど・・・。 無名の保険会社がアプローチする(しかも保険営業では新人)には、独自の仕組みを考える事に必死でした。他の人と違う事をやる!(ライバルがいない)には丁度、良いリストでした。

*この新規開業では、後に気付いたのですが、税務署に新規開業届を出すと、ある特定の保険会社のDMが来て(研修生)から、連絡が来ました。法人用の保険のおススメですが、私も会社を2社作りましたが、両方とも設立後しばらくすると、アプローチはありました。私の勘ですが、新規開業の情報は、漏れてるのか、何か調べる方法があるのだと思います。

見込み客発見マシーンを作る(初代見込み客発見マシーン

この新規開業データを職業別電話帳(タウンページ)から見つけ出すとか、府庁へ行って調べるとかアナログでやることに、そのお手伝いしていた会社(秘書代行サービスの会社)の社長さんも疲れ果ててました。一応、その社長さんもPCはNECの98を駆使し、営業のDMを、NECの98用FAXモデムで送信してました。
私は、ミスターマイツールと言うリコーのPC(OSも国産らしい)を購入したのが最初でした。メチャクチャ高かったのですが、きちんと初心者セミナーもやってくれるしと言う話に乗せられて購入。しかし、Appleのマッキントッシュを見た途端に、乗り換えました。

その頃は、まだパソコンもMS-DOSが主流で、WINDOWS95や98もない頃でした。ようやく、アップルコンピュータがアメリカで販売され、日本でも少しだけ販売されてました。当時は、98といえば、NECの98パソコンを差し、その後WINDOWS95の後継に98が出来てからは、98といえばWINDOWS98と呼ぶようになってました。

当時のNECの98パソコンの普及モデルでは、フロッピーディスクもなく、8インチや5インチのディスクにデータを書き込む感じでした。ハードディスクもメチャクチャ高くて、一般庶民には全く手が出ませんでした。多分、まだエクセルは無く、表計算ソフトは、LOTUS1-2-3がMacintosh用で使えるだけでした。

その頃、ちょうどお正月前に、秘書代行サービスの会社の社長さんが、大変なものを発見したと連絡がありました。タウンページのデータがパソコン通信(その当時インターネットではありません)で公開されており、それをマクロを使えばデータをダウンロードできると言う物でした。何とその社長さんは、正月休み中に自分でダウンロードするマクロを作ってしまいました。何年もアナログでやってきたことが、ついにデジタルで出来る事になったのです。

私もそのやり方を教えてもらったのですが、会社の同僚のパソコン通信マニアにマクロを組んでもらい、シンプルですが、初代見込み客発見マシーンが完成。ここで集めたデータにDMやFAXでアプローチして、保険契約に繋げる事が出来るようになりました。

プロフィールⅡ30代中盤~後半 代理店独立を目指す・・・